今日と明日の2回に分けて、SNSを使い効果的に集客する方法について解説してみます。
何度もいいますが、小さなお店は人も時間も限られています。
のんびりSNSに取り組む時間はありません。そんな小さなお店がやるべきSNSと、集客への戦略の話です。
アカウントを取るのはこの4つ
まず、どのSNSを使っていくのかが大事です。
有名なものからマイナーなものまで、SNSの数はいまや膨大なものです。
結論から行きます。
LINE公式アカウント、Twitter、FaceBook、Instagram、この4つのSNSは必須です。この4つのアカウントを取得してください。
「FaceBookは実名登録なんでしょ?それはちょっと…」
「インスタ映えとかめんどくさそう…」
「『○○なう』なんて呟いたらバカみたい…?」
安心してください。
SNSは戦略的に使わなくてはなりません。
2回の講座で、SNSの戦略的な使い方を解説していきます。
LINE公式アカウントはこう使う
まず、LINE公式アカウント。長いので、以下LINEと省略します。
これは、普段スマートフォンで使っているメッセージアプリのLINEとは違うものであり、ビジネス用のLINEととらえて頂いて構いません。
LINEは次の目的のために使います。
- 見込み客リスト取得
- 見込み客へのアウトバウンドセールス
- リピーターの獲得
以下、詳しく解説していきます。
見込み客リスト取得とは?
「Webサイトから、LINEの友達になってもらう」これがスタートになります。
「友達になってくれたら、お得なクーポンやセール情報をプレゼントしますよ」という形で、友達を増やしていきます。
こうやって登録してくれた友達は、あなたのサービスに興味があるか、行ってみようと思っている人とだいうことになります。来店や契約が見込めるお客さん、つまり見込み客です。
1ミリも興味がない集団にセールスしても売れませんが、LINEの友達はあなたのサービスにちょっと興味がある人の集団ですから、セールスへの反応も良くなります。
こうやって、少しずつLINEの友達登録者を増やしていく=見込み客リストを増やしていきます。
LINEは、誰が友達登録しているのかをこちら把握することができません。
向こうからメッセージを送ってくれて、初めて誰が友達なのかが分かる仕組みになっています。
その点、Eメールを使ったメールマガジンの方が優れているのですが、私は小さなお店のWeb戦略ではLINEを使うべきだと考えています。
なぜなら、メールマガジンの配信ツールは使いこなす難易度が高すぎるからです。
メールマガジン用のメールアドレスを取得し、それをパソコンで使えるように設定し、メールマガジン配信ツールに契約し(有料です)、そこでメールを使うための複雑な設定をして…と、ハードルが高すぎます。
この講座の配信に、私が苦労したくらいです…
なので、使い慣れたスマホでもできる(もちろんパソコンでもできます)、LINEの方がおすすめなのです。
LINEはアウトバウンドセールスツールでもある
こうやってできたLINE友達は、あなたのサービスの「見込み客の集団=見込み客リスト」だという話は前段でしました。
この見込み客リストに、LINEを使ってセールスを行います。
「○月のキャンペーンのお知らせ」
「LINE友達限定のお得なサービス!」
「新商品をみんなより先に体験できます!」
などといった形で、LINEの友達にセールスをかけていきましょう。
こうやって、あなたから積極的に、直接セールスができるのはLINEしかありません。
古くからある方法で、入手した電話番号にかたっぱしからセールスする「テレマーケティング」という方法があります。
古い方法だなと感じるかもしれませんが、実は平成が終わった今でも、世の中で最も物を売っている方法です。
直接「買いませんか?」とセールスする方法を1つ持っていることは大事なのです。
この方法をアウトバウンドセールスと言います。アウトバウンドセールスのツールとして、LINEは欠かせないのです。
LINEじゃなく、DMでもいいの?
アウトバウンドセールスなら、電話番号を書いてもらって電話したり、アンケートに書いてもらった住所にDMを送るのでもいいのでは…と考えたあなた。
顧客数が少ないうちはそれでもいいかもしれません。
ただ、リスト数が増えれば増えるほど、電話もDMも、時間とお金のコストがかかりすぎます。
LINEは一月あたり1000通は無料で使えます。
友達登録者が100人であれば、月に10回は、無料で全員にメッセージが送れます。
毎月100人に電話すること、毎月100人にDMを送ることの手間や時間、通話料金や切手や印刷代などを考えると、LINEを使うことをお薦めします。
LINEでリピーターを獲得する
次に、1度あなたのサービスを購入してくれた人に、リピーターになってもらうのにもLINEが有効です。
1度来店した人に、次回使える割引券やクーポンを渡すお店は多いはずです。
これを、LINEで行うのです。LINEはクーポン発行が簡単にできますし、画面を見せてもらう、スタンプを送ってもらうなどで割引適用とするなど、色々な使い方ができます。
クーポンの印刷や紙代がここでもカットできますし、取り入れておくに越したことはありません。
LINE活用のポイント
最後に、LINEは友達登録してくれた人が誰だか分からないという欠点があるという話をしました。
それを補うための方法を解説します。
友達登録者の方から、1度でもメッセージやスタンプを送ってもらえれば、あなたにも友達が誰なのか見えるようになります。
これを利用しましょう。
「読んでくれた方は、スタンプを送ってくれると嬉しいです」
「プレゼント・購入希望の方は、スタンプを送ってください」
と言ったメッセージを送ることで、友達登録者の方からスタンプを送ってもらうことができます。
またLINEには、「特定の言葉を送ると、あらかじめ設定した文言を返信する」という機能が付いています。
「『○月』と送信してくれた方に、○月の特典をお送りします!」
などという方法で、1人でも多くの友達登録者からメッセージを送ってもらうようにしましょう。
まずはSNS活用の第一弾として、LINE公式アカウントの活用についてお送りしました。
明日は、Facebook、Twitterなどの活用についてお送りします。
どうぞ楽しみにお待ちください。